
医療機関受診の目安
便秘になったら医療機関で受診するのがおすすめ。便秘を我慢する辛さや仕事への影響から、治療で解消するまでの体験談を漫画で紹介。




え?おつうじ?何で分かったんですか?
昔、私もそうだったから同じなんじゃないかなと思ってよ。
麗子先輩も便秘になったことあるんですか?
そりゃ、あるわよ。
ほとんどの女性が便秘を経験してるんじゃないかしら。ただ、おつうじのことってあまり人に話さないから…。
実は私、学生の頃からずっと便秘で…。
便秘は放っておくとよくないわ!
すぐに解消しなきゃ。
すぐにって…、一体どうしたらいいんですか?

何ですかその使命?
(先輩どうしちゃったんだろう。便秘の話と生産性に何の関係があるんだろう…。)
ごらんなさい。今、凛ちゃんの腸の中は恐らくこんな感じよ。

ひぃぃ。な、なんですかこれは。
食事の時間が不規則になったり、量が減ったりすると便を作る材料が不足して良い便が作れなくなるのよ。おまけに睡眠不足だと大腸が便を作る時間がなくなったり、さらに仕事のストレスも重なったりすると、大腸の動きが悪くなって、便がカチカチになって出なくなるってわけ。
こ、こわい。ところで先輩、やけに便秘に詳しいですね。
私も昔はね、仕事が忙しくて凛ちゃんと同じ状態になったんだけど、便秘なんて気にしている余裕もなくて、放っておいたの。(遠い目)
え、先輩も、、
ある時、仕事もできないくらいお腹が痛くなって、救急車で運ばれて、病院で検査してもらったら、ひどい便秘です。。。って言われたの。
そんなことってあるんですか??
そう思うわよね。私もそれを聞いた時は固まったわ。
それにすごく恥ずかしかったし。でもその時の先生が親身になって生活改善について指導してくれて、治療のおかげもあって、今はすっかり快調よ。

キ、キレイ!
便秘が改善されると、生活リズムが整って、今までより仕事に集中できるようになったわ。
あと、ぽっこりお腹や肌あれも良くなってきて、何より毎日、とても気分がいいの。
先輩の美しさや、明るさは腸からきてるんですね!
便秘が改善するまでの間、先生にいろいろ教えてもらいながら、一生懸命、生活改善をがんばったのよ。
さすが先輩。徹底してますね。
病院で、もうあんな恥ずかしい思いしたくないし笑。それに便秘の人は便秘じゃない人に比べて、欠勤率が高かったり、病院に行く回数が多かったりするという説もあるのよ。
便秘で仕事にも影響出ることもあるなんて…。
それだけじゃなく、便秘だと何日分もの便を溜め込んでいるからお腹が張ったり、痛くなったりするわよね?
はい、なります。
それに出ないからトイレに何回も行ったり1日中便秘のことばかりで仕事にも集中しづらいんじゃなくって?
そう、それです!
今度は出るかな?とか思いながらトイレに行くんですけど、満足にいかなくて…何度も繰り返してました。
それこそが、生産性の低下につながるのよ!
言われてみたら、私の不調は全て便秘のせいかも!?
あと、便秘の人がよくなる病気として痔があるらしいの。便が出ないからあきらめたり、トイレに行く時間がないからと我慢したりすると、便がどんどん水分を奪われて固くなって、それを無理やり出そうとすると切れ痔になることもあるらしいわ。

痔にはなりたくないです!
便秘を放置する怖さが分かったかしら?
はい!すぐに何とかしないと!
いいこと!
じゃあ、今日は早く帰って、しっかりご飯を食べて、ゆっくりお風呂につかってリラックスしてぐっすり寝る。明日からは、快便生活に向けて業務の棚卸しと生活改善をしていくわよ。
(やっぱり、先輩は頼もしい。私にも明るい未来が見えてきた。)


- ※この漫画はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。

- 監修
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横浜市立大学附属病院
中島 淳 先生
横浜市立大学大学院医学研究科・肝胆膵消化器病学教室 主任教授、診療科部長。医学博士。
1999年から2001年までハーバード大学客員准教授を務め、腸管免疫の研究にあたる。医療従事者向けの「慢性便秘症診療ガイドライン」作成メンバーとして尽力し、海外の便秘薬や最先端治療に精通。
※2022年12月現在の情報です。