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2019年に行われた厚生労働省の国民生活基礎調査(対象約1億2千万人)によると、自身を便秘だと感じている割合は3.5%(約430万人)でした。男女別にみると、男性約6,000万人のうち2.5%(約151万人)、女性約6,400万人のうち4.4%(約280万人)で女性の方が高い傾向であることがわかりました。
しかし加齢に伴ってその割合は高まり、65歳以上の男性約1,700万人のうち約6.4%(約110万人)、65歳以上の女性約2,100万人のうち約7.2%(約150万人)となり性差は認められなくなります。
こちらは日本人のお通じ習慣について国内の成人男女20~79歳(5,155人)を対象に行ったインターネット調査です。この結果、下の図のように男性が19.1%、女性が37.5%と、女性は男性に比べて便秘を自覚している割合が高いことがわかりました。
Limitation:質問票の検証が不十分であったこと等
みなさんはご自身の便の状態を把握していますか?
便の状態を評価する基準に「ブリストル便形状スケール」という指標があり1997年にイギリスのブリストル大学で提唱されました。便の形状を7段階のイラストで表しており、1・2は硬い便、3・4・5は普通の便、6・7は下痢の便とされています。
Lewis SJ, et al. Scand J Gastroenterol. 1997 32(9), 920-924 より改変
便の形状を見ることは大切です。ただ出せば良いのではなく、ブリストル便形状スケール4のようなバナナ状の便を出すことが理想のお通じです。
便秘の診療に関する新しいガイドラインでは、便秘を症状ごとに分類しています。
この場合はお通じの回数が減ります。便が3日間出なければ便秘を疑いましょう。
加齢による大腸運動の低下、飲むお薬の作用や他の病気が原因となって、このような症状が出ることがあります。
また、便に含まれる水分が不足して便が硬くなっている場合もあります。食事や運動で改善する場合もありますし、治療薬もありますので、一度病院で診てもらいましょう。
強くいきんでも便を出せない場合があります。
直腸や肛門に問題がある場合がありますので、こちらは医師に相談することをおすすめします。
便秘は病院で相談できます
便秘の中には、大腸癌などの病気が隠れていることもあります。
お通じでお困りのことや不安なことがありましたら、一度医師に相談してみてくださいね。
ご自宅や職場付近の病院を
簡単に探すことができます
横浜市立大学大学院医学研究科・肝胆膵消化器病学教室 中島 淳 先生
横浜市立大学大学院医学研究科・肝胆膵消化器病学教室 主任教授、診療科部長。医学博士。
1999年から2001年までハーバード大学客員准教授を務め、腸管免疫の研究にあたる。医療従事者向けの「便通異常症診療ガイドライン2023」作成メンバーとして尽力し、海外の便秘薬や最先端治療に精通。
※2025年1月現在の情報です。
便秘の原因、リスクって何があるの?
便秘を引き起こす原因は生活習慣、加齢、基礎疾患、薬の副作用など様々です。原因を正しく理解し、できることから便秘解消に取り組んでみましょう。また今回ご紹介したことに当てはまる場合は、医師に相談することもおすすめです。
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便秘の症状に気づいていますか?見逃せないサインをご紹介
便秘の症状について詳しく解説しています。硬くてコロコロした便が出る・強くいきまないと便が出ない・お通じ後もスッキリしない・お腹が痛くなるなどが便秘の症状として挙げられます。便秘だと思ったら、放置せずに医師に診てもらうことをおすすめします。
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便秘を長く放置するとどうなる?研究からわかる便秘の影響
便秘を長く放置していると体に様々な悪影響があり、場合によっては生命にかかわるということがわかりました。このページでは、便秘と様々な病気との関係について長期間にわたって調査された研究報告をご紹介します。便秘でお困りの方は医師に相談することをおすすめします。
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便秘症の判断基準
便秘症の判断基準はご存じですか?実はお通じの回数だけでは便秘症と判断することはできません。このページでは、お通じの回数以外の項目にも着目して判断基準を解説します。
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