子供の便秘
快野家 家族みんなでスッキリ生活 ママ(37歳)、パパ(39歳)、娘(2歳)、息子(7歳)

家族がハッピーになる快便生活
作ろう!我が家のスッキリルール

トイレットトレーニングが始まった娘が便秘ぎみになっていることをきっかけに、子供の便秘解消についてあれこれ調べ始めたパパとママ。4月から小学校に入ったばかりの息子のウンチ事情にも異変が!!

十河先生にあれこれ教えてもらいながら便秘改善に取り組む一家のBefore Afterを見てみよう。

監修 済生会横浜市東部病院 十河剛先生

改善1家族みんなでウンチタイムを作ろう

十河先生
まずは、1日の時間の中でそれぞれのウンチタイムを作りましょう。どの時間でも構わないので、ゆっくりとウンチする時間を確保することが大事ですが、朝食後が理想的です。家を出るまで1時間の余裕を持つと朝の時間に余裕が出ますね。

朝食後にウンチの習慣をつけると良いと聞いた一家は、さっそく、朝のスケジュールを書き出してみた。朝食後にあまり余裕がなく、ウンチタイムがないことに気づき、朝のスケジュールを見直すことに。

十河先生
ウンチタイムは、何十分も必要なわけではありません。便器に座るのは、長くても5~10分程度です。登校・登園前に30分くらいの時間的余裕を作る工夫が大事です。最初は、ウンチがでないかもしれませんが、トイレに座る習慣をつけていくことが大事です。
子供たちのあさのスケジュール Before: 7:00 起床、7:15 学校の準備、7:30 朝ごはん、7:40 歯磨き、着替え、8:00 登校 → After: 前の日に学校の準備、6:50 起床、7:00 朝ごはん、7:15 歯磨き、7:25 着替え、学校の準備の確認、7:35 ウンチタイム、8:00 登校
快野一家
忙しい朝でも、ルール決めることでウンチタイムを確保できそう。これまで、だらだらと朝の時間を過ごして、あっという間に登校時間でばたばたと家を出ていたので、準備の流れを考えるだけで少し余裕が持てそう。
食事の時間を早めるために、簡単に出せる朝食レシピを考えようかな。
最近、寝る時間も遅めになっていたので、前日に次の日の準備もして、早寝、早起き、朝ウンチ習慣に。
十河先生からのアドバイス

朝は体が活動モードに切り替わり、腸も活発に動き始めますが、朝忙しくバタバタしているとウンチタイムが確保できないだけでなく、体が戦闘モードに入ってしまいます。戦闘モードになると腸の動きが止まってしまうので、ウンチがでなくなってしまいます。早寝、早起きという規則正しい生活習慣を身につけることは便秘以外にも良いことがあります。早寝、早起きをさせるのが難しい場合は、8時間〜10時間の十分な睡眠時間をとれるように、時間の調整をしてあげてください。

また、「必ず朝にウンチをしなければならない」というわけではないので、「学校から帰ったら」「夕食後」などウンチタイムを無理せずに生活に取り入れてみてください。

スケジュールは、子供と一緒に書き起こしてみると、子供自身も納得性が生まれます。時計のイラストをつかって、一緒に書いて、目につく場所に貼ってみましょう。

改善2ウンチが出やすくなるよう
足台を活用しよう

十河先生
洋式トイレの場合は、足台を使うと姿勢が改善されウンチが出やすくなるので使ってみましょう。

足台を使うだけで、便秘が解消される場合もあると聞いたパパとママはさっそく、普段キッチンなど使っている足台を子供がウンチをする時に使ってみることに。

快野一家
ウンチって姿勢も大切なんて、初めて知った!確かに姿勢が安定してウンチがしやすそう。家にあるもので便秘改善に役立つなら、どんどん使っていこう!
十河先生からのアドバイス

実は、和式の方が洋式よりウンチが出しやすいと言われています。

理由は肛門と直腸の角度にあり、洋式便座に座る姿勢だと骨盤が前に傾き直腸と肛門の角度が鋭角(90度未満)になるため、ウンチを出すときに引っかかり、出にくくなります。

そこで、足台を使うと体は前傾になることで骨盤がやや後傾し、直腸と肛門がまっすぐに近くなるため、ウンチが出しやすくなります。足台を使うだけで、便秘が解消される人もいますので、是非、使ってみてください。
小さいお子さんがトイレを嫌がるときには、「お母さんがウンチが出るように魔法をかけた足台」と子供に話して、好きなシールを貼ったり、好きな絵を書いてあげたりして、オリジナルの足台を作ってあげるのも良いと思います。

踏み台選びのポイント

ポイントは子供の足(膝)がおしりの高さになるくらいの足台を選びましょう。
折りたたみの足台や足が床につくくらいの子供の場合は、洋式トイレ用の踏み台もあります。

改善3絵本を使ってウンチを学ぼう

十河先生
子供は言葉で説明するよりも、絵本やイラストで説明すると理解しやすくなります。また、ウンチを出すことの大切さを学ぶには良いと思います。

娘は、おしっこはトイレでできるけど、ウンチはトイレでしてくれない。色々と話してみるけど、イヤイヤ期も重なって、言いすぎるとますますトイレ嫌いになりそう。

ウンチに興味を持ってもらうため、十河先生おすすめの絵本をさっそく見せてみることに。息子も興味を持って仲良く一緒に読んでいる様子。

快野一家
絵本でこんなにウンチに興味を持つなんてびっくり。自分で行ってくれるようになるといいな。自分たちもウンチのことが詳しく分かって勉強になるなぁ。
十河先生からのアドバイス

子供の特性によるもので、一概には言えませんが、絵本を用いたり、イラストを用いたりして説明すると子供も納得して行動が変わることがあります。また、「ウンチに行くのは恥ずかしい」、「きたない」と思っている子供も多いので「ウンチは出した方がきたなくない」、「ウンチをだすことは良いことだ」というのを学ぶのにも絵本がおすすめです。

また、トイレットトレーニングの時は、保護者の方もどうにかトイレを使わせようと、必死になってしまう傾向があります。子供に聞くと、トイレのはなしをするママの顔は怖いという子もいます。大人になってトイレを使えない人はいませんので、無理強いせず、様子を見守りながらの気持ちを忘れずに。

おすすめの絵本
うんぴ・うんにょ・うんち・うんご
─うんこのえほん─(ほるぷ出版)
村上 八千世(著)/ せべ まさゆき(絵)
うんこダスマン
─うんこのえほん─(ほるぷ出版)
村上 八千世(著)/ せべ まさゆき(絵)
うんちはどうしてでるの?
(金の星社)
香坂 隆夫(監修)/ せべ まさゆき(絵)

改善4ウンチすごろくを使って
ウンチをチェックしよう

十河先生
いつ、どんなウンチが出たのかを知ることは大切です。ウンチチェックもすごろくやシールを使うと楽しくできます。

ウンチに興味を持った息子にウンチは毎日出ているか聞くと、ウンチをしたくなっても我慢をしたりして、あまり出てないことが判明!家でしていなくても、学校などでしているものと思い込んでいたパパとママ。娘の便秘もあるし、ウンチが出たらウンチすごろくにシールを貼ることに。

十河先生
子供が便秘の場合は、保護者の方も便秘の場合があることも多いので、この機会に一緒に便秘改善に取り組みましょう。
ウンチすごろくの見本
快野一家
息子は小学校に入ってから特に気にしてなかったけど、チェックする習慣をつけることで、便秘かどうかを把握できるし、何より娘と一緒にシールを貼ることも楽しいみたい。ついでに自分たちのも管理しちゃおう。
十河先生からのアドバイス

保護者の方はウンチの量も忘れずにチェックしてください。「たくさん出た?どのくらい出た?」「スッキリした?」と聞くことも大切です。たとえ毎日ウンチが出ていても、食べた分のウンチが出てこなければウンチはおなかの中に溜まっていきます。その状態を外来で保護者の方には「かくれ便秘」とお話しているのですが、「かくれ便秘」がひどくなると気持ち悪さを訴えて嘔吐する、食欲が減るという症状も出てきます。食べた量と出た量のバランスを見ることが大切です。

また、排便したあとのスッキリ感も2歳くらいからわかると言われています。「ウンチすると、おなかがスッキリして気持ちいいね」とウンチのあとに語りかけることで、排便してスッキリすることの認識を高めることも大切です。

ウンチすごろくを使わなくても、子供に興味のあるカレンダーを選ばせて、好きなシールを貼っていってもよいと思います。

改善5役者になりきって子供を褒めよう

十河先生
トイレに行けたら、便座に座れたらなど、ウンチができなくても、ウンチをするための行動ができたら、大袈裟すぎるくらいに思いっきり褒めてあげましょう。褒めるのが苦手な人は、自分の周りにいる褒めるのが上手な人に自分がなったと想像して褒めてみて下さい。

子供は褒められるとできたことを繰り返しするようになると十河先生に教えてもらったパパとママは、さっそくトイレでウンチができた娘を褒めることに。ウンチができなくても「トイレまで行けたら褒める」、「便座に座れたら褒める」を実践。

快野一家
今まで、トイレに行くだけでは、褒めてあげたことがなかったので、褒められるととってもうれしそう。役者になりきって別の褒めキャラを作ることで楽しくコミュニケーションがとれるし、今までのイライラもなくなってスッキリ。
十河先生からのアドバイス

100点満点中25点できたら褒めてあげましょう。大人が期待するレベルは大人が勝手に設定したものです。

少しでもできていれば褒めてあげることで、子供は自信を持って次のことに挑戦するようになります。できなかった行動よりできた行動に注目しスモールステップで、子供のできたことを子供と一緒に喜び、大人も楽しく子供とコミュニケーションをとることが大切です。

子供を褒めるタイミング
  • トイレの電気のスイッチを押せたら
  • トイレのドアを開けられたら
  • パンツを下ろせたら
  • 便座に座れたら
  • ウンチが出たら
  • おむつでもウンチ出たと教えてくれたら
子供を褒める言葉

(ウンチが出なくても)「ウンチしたいなーと思って、トイレに行ったんだね、えらいね。」

「あら上手!!ウンチ出せたね!」

「上手!もっとたくさん出せるかな?」

「すごいね。◯◯くん(ちゃん)、トイレでウンチできたね。おにいさん(おねえさん)だねぇ。」

「かっこいい!◯◯みたい!」(◯◯には好きなキャラクターの名前など)

「あらステキ!お姫さまみたい!」

コラム
「トイレットトレーニング」のパパとママの顔は鬼の顔

保育園(幼稚園)で「トイレでおしっことうんちしようね。」と先生が園児にいうと、「いやだ。トイレの話をするとき、ママの顔はいつも怒ってるから」と、多くの園児から聞くことがあるそうです。

トイレットトレーニングをする保護者は、一生懸命になってしまい、それが怒りに代わってしまうこともあります。しかし、そのことが、子供にとってトラウマになってしまうこともあるようです。大人になってもオムツをすることはない、と気持ちに少し余裕を持ってみましょう。

トイレットトレーニングの声掛けのときは、「鏡を見ながら、笑顔で。」を合言葉に!

ウンチが出にくくて、お腹が張る、お腹が痛い、食欲がなくなる、などの症状が出る場合は「便秘症」という病気の場合があります。

子供の便秘は根本的な治療をすれば治すことができますが、それには、保護者の方が子供のウンチに興味を持つことが大切です。

子供と楽しくコミュニケーションをとるために、ぜひ、紹介したルールや改善策を取り入れてみてください。便秘症状が改善されない場合は、早めにかかりつけの小児科に相談してください。

監修

済生会横浜市東部病院
小児肝臓消化器科

十河 剛 先生

済生会横浜市東部病院 小児肝臓消化器科 副部長
防衛医科大学校での初任実務研修医、航空自衛隊医官、国際医療福祉大学附属熱海病院などを経て、2007年に済生会横浜市東部病院小児科医長、2013年より現職。専門領域は肝・胆道疾患。
※2019年3月現在の情報です。

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