妊娠中の便秘解消方法
妊娠中の便秘を解消したい方はこのページを参考にして、ぜひ取り組んでみてください。
ご紹介したことを試しても便秘が解消しない場合は、定期検診している産婦人科に相談することをおすすめします。
監修 広島大学病院 阪埜 浩司 先生
このページでは、妊娠中でも取り組める便秘解消方法を中心にご紹介します。
妊娠中の便秘解消方法
便秘は基本的に食事や運動の生活習慣の改善で解消できることがあります。
便秘の解消方法ページでもご紹介していますので、ぜひ役立ててください。
ここでは妊娠中の便秘解消方法についてご紹介していきます。
妊娠中は新陳代謝が活発になるため、水分補給が重要です。また、嘔吐をともなうつわりが発生することもあるため、水分不足になりやすくなります。
そのような時は、朝起きたときにコップ 1 杯の水を飲むと良いでしょう。腸が刺激されてぜん動運動(便を直腸まで運ぶ大腸運動)が促進され、便秘解消へとつながる可能性があります。*1)
水を飲むのが難しい方はメロンやきゅうり、セロリなど水分が多く含まれている食材で水分摂取をするのも良いでしょう。*2)
*1) Fan W, et al. Int J Clin Exp Med. 2020, 13(3), 2022-2026
*2) Emma Derbyshire, et al. Matern Child Nutr. 2006 Jul;2(3):127-34
適度な有酸素運動(散歩、マタニティマッサージなど)はぜん動運動を促進させるためにも行うようにしましょう。
ただし運動の内容に関してはかかりつけ医に相談し、無理のない範囲で行うようにしてください。
医学者出版著、レジデント第11巻、2018、P.33
排便習慣を意識し、お通じのリズムを知ることも大切です。
妊娠中でも飲める便秘薬はあるの?
今までご紹介した方法を試しても便秘が解消しない場合は、便秘薬を服用することもあります。妊娠中でも飲める便秘薬はありますが、必ずかかりつけ医に相談し、ご自身に合った薬を処方してもらうことが大切です。
妊娠中の便秘相談は産婦人科でできます
妊娠中の便秘は、かかりつけの産婦人科で相談することができます。医師に処方してもらって初めて使える便秘薬もありますので、まずはお気軽に受診してください。
いしゃまち病院検索は、現在地や駅名を入力して検索すると、
便秘について相談できる病院を簡単に探すことができます。ぜひご活用ください。
便秘治療が相談できる病院が検索できます。
ひどい便秘でお困りの方は、病院で受診するのがおすすめです。
医師による適した治療を受けることが、便秘を解消する一歩になります。
- 監修
-
広島大学病院 周産母子センター 准教授
阪埜 浩司 先生
日本産科婦人科学会産婦人科指導医、日本婦人科腫瘍学会婦人科腫瘍指導医、日本臨床細胞学会細胞診指導医であり産婦人科領域の最新の診断・治療に精通。
※2024年2月現在の情報です。